プレーリードッグとは

野生のプレーリードッグは、北アメリカ草原に生息し、群れで生活しています。

危険を仲間に知らせるときに鳴く声が犬に似ていることから、プレーリードッグ(草原の犬)という名前がつきました。

プレーリードッグの生息地はメキシコ、カナダ、モンタナ、ダコタ州、ネブラスカ、カンサス、オクラホマ、テキサス、

ニューメキシコ、コロラド、アリゾナ、ユタ、ワイオミンの草原地帯です。

乾燥した土地柄で雨は年間100〜400mm程度しか降らず、夏は地表温度が50℃を超え、冬は氷点下という厳しい環境地域です。

プレーリードッグは地下に巣穴を掘って生活しています。

 プレーリードッグは、地リスの仲間で、オグロプレーリードッグやオジロプレーリードッグがいます。

他にガニソン、メキシコ、ユタと呼ばれるものもいます。

ペット用として売られているプレーリードッグのほとんどは、オグロプレーリードッグです。

尻尾の先が黒いというのでオグロという名前がつきました。

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しつけのしかた

 かしこいプレーリードッグはトイレの場所を覚えますが、ほとんどのプレーリードッグは覚えません。

トイレをトイレだと示し、最初はちょっとだけトイレに排泄物を残して置いてください。

でも、汚くしすぎないでください。トイレを覚えるようになったらきれいに保ってください。

トイレに敷くものは敷き草や猫用のトイレ砂がいいですトイレ砂で転がって砂遊び行為をすることもありますが不衛生なので、

その場合は敷き草をに替えるといいでしょう。トイレを覚えない場合は、あきらめましょう。

たいてい同じ場所でする習性がありますので、その部分に敷き草を多めに敷いてあげてください。

トイレのしつけはあまり期待はしないほうがいいでしょう。

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食事について

プレーリードッグは草食性です。リスの仲間ですがリス用のエサではなく、草食動物用のペレットと干し草をあげます。

うさぎ用のエサで代用もできますが、太りすぎたり肝機能障害を起こしたりするので注意が必要です。

ひまわり種はおやつになりますが、脂分が多いので多く与えたり主食にしてはいけません。

野菜、果物などはごく少量をバランスよく与えてください。ドッグフードを主食として与えるのはとんでもない間違いです。

ハムスター用フードやサル用フード、オウム用フードも脂肪や蛋白が多すぎるため主食にしてはいけません。

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環境について


快適な環境をつくり、そして家の外へ逃げ出して迷子にならないように配慮してください。

首輪をつけることは、迷子防止や居場所を探すのに役立ちますが、なるべくベビーの時からつける習慣をつけないと嫌がります。

 ほとんどの方がお部屋で飼育されていますが事前にお部屋の環境を見直しておくことが必要です。

家具や柱、ふすま、カーテン等いろいろなものをかじったり、畳をむしったりします。

もしお部屋で遊ばせる場合、けがをしたりしないように、また物を壊されたりしないように工夫する必要があります。

外に逃げ出したりしないように、出入り口や窓等を閉めておかなくてはなりません。

ベランダや排水穴、すきま穴なども注意します。

また、囓られたり、壊されたりしては困る大切な物は、近づけない、板やマットでガードをする等のお部屋対策が必要です。

特に電話線、電気コードはガードを取り付けるなどして防備してください。プレーリードッグの事故死で多いのが転落と感電です。

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飼育上の注意点

11-4月あたりの時期に、オスは落ち着きがなくなり、ジャコウ系の体臭を出すことがあります。

また、この期間は凶暴性がでてくることもあります(メスも出る場合があります)。

飼い主にさえ、縄張りに進入する外敵とみなして噛んだりします。この時期は革手袋をして接する必要があります。

この時期が過ぎれば、またもとどおりになるので心配はいりません。

ただし事故を防ぐために、丈夫なケージで飼育し、外来者や人間の子供が近づかないように配慮すべきです。

非常にデリケートな時期ですのでなるべくそっとしておいてあげてください。

これらの生理的行動は去勢手術をすることでも抑えられます。

これらの行動が理由でプレーリードッグを捨てるようなことをするくらいなら、去勢手術を検討ください。

去勢手術と女性ホルモン注射の併用でこの発情期の心配はなくなります。

これが心配ならはじめから飼わないか手術済みのプレーリードッグを飼うべきです。

 オスの発情の兆候は、精巣が大きくなり、陰嚢が発達します。メスは、陰部の充血がみられます。発情の時期や期間は個体差があります。1週間で終わる場合もあれば数ヶ月にわたる場合もあります。発情期間中はずっと気が荒くなるということでもなく、おとなしかったり、急に怒り出したりしますので注意しないと噛まれます。日照時間やホルモン分泌に大きく影響されます。オスは人がケージに近づくだけで威嚇することもあります。メスは発情するといきなりキッキッと甲高い声を発することがあります。

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運動や遊びについて

お部屋の中で飼育することが基本です。

ケージの外で遊ばせること、ケージ内で安全なおもちゃを与えることは、ストレス解消や運動不足解消にとってもいいことです。

肥満も防ぎます。発情期でないかぎり、できるだけ運動ができる機会をつくってあげてください。

人にかまってほしい性格なので、ケージにいれっぱなしだとストレスがたまります。

1日に数時間はケージから出して遊んであげてください。

ただし、目の届く範囲で遊ばせないと、壁やカーテンに穴をあけたり、畳をむしったりするので注意しましょう。  






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